働き方−日本は言われるほど悪くない

「日本人は働きすぎだ」と言う外人の話は腐るほど世に出ています。実際私の外国人の友達も「日本人は良く働くよね」って言います。そして日本人の働き方は良くないとか、海外を見習おう的な話になることを多く見かます


でも実際そうなんだろうか、、と考えてしまいます。


「日本人はよく働く」と言った外人の友達も結構よく働いていて、「おめーに言われたくないよ」って思わず突っ込んでしまいました。


日本人の労働時間を見てください。(労働に関する男女比のデータですが、、)確かに労働時間はトップクラスではありますが、アメリカとか他の先進国とそれほど変わりません。会社によっては厚生労働省の目があるので実際に働いている時間よりも少なく申告している会社もあるでしょうが、それは世界共通のことだと思います。


■実は見栄っ張りの外人!?


結局日本人はよく働くように見せているのではないかと思うのです。実際海外のそれなりの会社で働いている社員は激務で、自宅に持ち帰りで働いている人も多いです。

日本人の自信なさげなところと、外人の自信ありげなところが出ているのではないかと思います。

「日本人は朝から深夜まで働くスタイルで働き過ぎ」と言いながら、「私たちは朝10時頃から働き始め、遅くても6時には帰宅する」といいますが、実際家で仕事したりしてること多いようなので結局は同じことで、寧ろ仕事とプライベート本当に分かれてるの?って突っ込みたくなります。


結局、外人は見栄っ張りなんじゃないかな?と思ったりもして、つまりは「そんな仕事してないよ」と言いながら、実はしている。ほらよくあるじゃないですか「昨日テストの勉強してない、、と言いながらいい点とる人」みたいな(笑)


■日本人は品質にこだわり過ぎる!?

「プロジェクトは残りのの20%を完成させるのに労力の70%くらい費やす。日本は品質を高めるために残りの20%を頑張るよね。僕たちはその部分をやるんだったら、新しい70%を作ろうとする。品質にこだわりすぎだ。だから長時間働くことになる」と外人に言われたことがあります。

(まあこの手の話をすると「新しい70%」を作るために結局たくさん働いてるじゃん、とか国を掛けた口論になって、終わりが見えなくなってしまうのですが、)


日本人の細部にこだわるところって仕事では大切な部分だと思うのです。仮にそれが非効率で非合理的でも。海外の製品と比べても日本の製品って壊れないし、とても優秀なイメージです。


外人も言うわけです、「日本の製品ってとてもクオリティが高い」って。だから海外でも日本製の製品は売れるわけですが。


外人との品質論ではいつも私は「君の国は新しいモノでは先陣きるけど、クオリティが低いから、最後は日本の企業に逆転されるんだよ」って結ぼうと試みます。(まあ全部が全部そうは言えませんし、そんなこと言うからまた話の終わりがなくなり…笑)


■何でも効率を求めるのって良いのか!?

「効率的な働き方」と追求すると、非効率的なところを削るようになります。でも非効率的に見えて実は大切な部分もきっとあって、それを落とさないで欲しいなあと思います。そんな部分に外国にない日本の強みがあります。


効率的に働いて、労働時間を削るとか、生産性を高めるというのは賛成ですが、「効率的に…」といって海外の働き方をひたすら受け入れるってことや、何でもかんでも合理化論には私は反対です。その辺は参考程度に、、

(まあ日本は海外の良いところを素直に受け入れることができるところに強みがあるのかもしれませんが)


日本ってすーごく良い国です。他国に比べると治安も良いし、全体的な生活水準も高いし(海外ほどとんでもないレベルの金持ちはいませんが、)、インフラ面でもかなり良いレベルです。

(ちなみに私が留学していたイギリスの大学には、10台くらいしかない、使いにくいPCをみんなで共有してました。電車も時間通りに動きません。でも大学に芝刈り専任の職人がいました。笑 …冗談です、伝統なので笑ってはいけませんね。)


そのくらいの生産性を出している国だから「働き方にも自信を持ちましょう。」と言いたい。