ニコニコの著作権侵害

http://d.hatena.ne.jp/akasata/20071120/1195494894

ニコニコ動画の成功は、ある重要な事実にユーザーが気付いたからです。それは、コンテンツというものは、基本的に半完成状態で提供されているということです。もちろん、ごく一部の優れたコンテンツはそれだけで完成品*2でしょう。でも、多くのコンテンツは、ユーザー側が「何か」をしないと面白くはならないのです。
スポーツ観戦なら「応援という行為」かもしれません。歌なら「カラオケで歌うこと」かもしれません。エヴァひぐらしはそれだけで優れたコンテンツですが、「その謎について考えたり話し合ったりすること」によって面白さが増幅されます。ニコニコ動画が現れる以前から、ユーザー側が「何か」をすること(≒広い意味ではコンテンツの作成に参加すること)によってコンテンツは消費されてきました。

上記のブログにニコニコの著作権侵害に関して書かれてますね。著作権に関していえばニコニコに関わらず、ネットの世界ではどこも強烈に起こっていますよね。ニコニコは著作権を侵害することで可能性を広げたことは確かですが、それはyuochubeや他のサービスも同じ事で、wikipediaでさえ著作権を侵害しています。(ユーザーの書き込みで)

さらにそれほど有名ではないサービスでも著作権侵害を果敢(笑)に行っているものもたくさんあります。

ただし、これらはビジネス的な成功とは必ずしも直接関係があるわけではない、と私は思います。たしかにニコニコは面白いアイデアで、伝説的なエンジニア、プログラマが関わってすが、ここまでユーザーが増えたのはひろゆき氏のカリスマ性につきると思います。彼が広告塔であり、話題を大量に作り、ユーザーを誘導出来きており、それが大きい。


ひろゆき氏の何が大きいか、それは彼にファンが多いと言うわけではなく、(ひょっとしたら多いかもしれませんが)彼の行動は、すべて話題となり、歩く広告塔的な存在だからです。


サービスにおいて爆発的に人気を呼ぶにはキーパーソンの存在、それによる広告が必要で、それがある種の口コミ効果を作ります。(それが昨今は商売になっているようですが。よくあるやつです、芸能人とかにブログで紹介させるやつ)

Twitterなんかもドンピシャで当てはまっていたように思います。業界は全く変わりますが、パリスヒルトンが流行させたものって結構あるんですよね。

サービスの成功を考える上で、誰しもが、「アイデア」と「技術」にファーカスしがちになります。しかし、私はそれだけでは足りないと思います。

プレゼントでたとえると、最後に「リボンを結ぶ」大切なパートが忘れられがちになっていると思うのです。

ニコニコのネット業界における成功は、キーパーソンを握ったことが大きい。

私は著作権の侵害でコンテンツをタダ同然で持ってくる等のことも大きいとは思いますが、ビジネスで忘れてはならないのが、「最後のリボンを結ぶ役割の人」だと思います。

どんな優れた技術も、アイデアもそれをおろそかにすると陽の目を見ません。逆にたいしたことない物でも、そこだけがんばって、意外とうまくいくこともあります。